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スイスの至宝、ルカ教会で響く伝統と革新の交差点:ルツェルン音楽祭が贈る至高の室内楽

アルプスの名峰群と、透き通るようなルツェルン湖の静寂に抱かれたスイスの美しい古都、ルツェルン。毎年夏に開催される「ルツェルン音楽祭サマーフェスティバル(Lucerne Festival Summer Festival)」は、ザルツブルク音楽祭やバイロイト音楽祭と並び称される、世界最高峰のクラシック音楽の祭典です。1938年に巨匠アルトゥーロ・トスカニーニによって創設されて以来、この地は音楽界の頂点を極めるアーティストたちが集う聖地として、揺るぎない地位を確立してきました。

 

壮大なオーケストラコンサートがフェスティバルの華であるならば、歴史ある教会や小ホールで開催される室内楽コンサートは、音楽の神髄に最も深く触れることができる珠玉の時間です。親密で優れた音響を誇るルカ教会(Lukaskirche)において、クラシック音楽の豊かな遺産と、現代の鋭敏な感性が交差する極めて重要なコンサートが開催されます。お昼の12時15分という時間帯に設定されたこの公演は、ステンドグラス越しに陽光が差し込む美しい空間の中で、音楽と自己が深く対話する贅沢なひとときを約束してくれます。

 

開催概要

世界有数の音楽祭の熱気と、スイス・ルツェルンの美しい街並みを、ぜひご自身の五感で味わっていただくための公演詳細をご案内いたします。なお、開催日程につきましては公式のプログラムを参照し、正確な日付と曜日を記載しております。

 

名称:ルツェルン音楽祭サマーフェスティバル(Lucerne Festival Summer Festival)

日程:2026年9月3日(木) 12時15分開演

会場:ルカ教会(Lukaskirche、スイス・ルツェルン)

 

出演:

エリアス・デイビッド・モンカド(バイオリン)

デビッド・トビン(バイオリン)

チェ・イェウン(バイオリン)

李華雲(バイオリン)

ライオネル・マーティン(チェロ)

ラウマ・スクリデ(ピアノ)

 

プログラム:

・モーリス・ラヴェル(1875–1937)

 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調

・キム・テクス(*1980)

 ヴァイオリン独奏のための「チョゴリ」(世界初演)

・マヌエル・ポンセ(1882–1948)

 「エストレリータ」(ヤッシャ・ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノへの編曲)

・フランツ・ワックスマン(1906–1967)

 『カルメン幻想曲』ヴァイオリンとピアノ

・イーウン・チュン(*1985)

 弦楽四重奏曲「キンダーゼネン」(世界初演)

 

名手たちの技巧と情熱が激突する、綿密に構築されたプログラム

この日のプログラムは、単なる名曲の羅列ではなく、ヴァイオリンを中心とした弦楽器の可能性を極限まで探求する、非常に知的な構成がなされています。

 

20世紀前半の傑作から超絶技巧まで

前半の主軸となるのは、20世紀前半に生み出されたヴァイオリンとピアノのための傑作群です。モーリス・ラヴェルの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調」は、1920年代のパリを席巻していたアメリカのブルースやジャズの要素を巧みに取り入れた作品です。ヴァイオリンとピアノが独立した旋律を歌いながらも、互いに絶妙な緊張感を保ち続けるこのソナタは、演奏者の高い知性と緻密なアンサンブル能力が要求されます。

 

続いて披露されるのは、ヴァイオリンの神様と称されたヤッシャ・ハイフェッツにゆかりの深い二つの小品です。メキシコの作曲家マヌエル・ポンセによる「エストレリータ(小さな星)」は、ハイフェッツ自身の魅惑的な編曲によって、甘美で郷愁を誘うメロディが教会の隅々にまで浸透していくことでしょう。そして、フランツ・ワックスマンの「カルメン幻想曲」は、ビゼーのオペラの名旋律を散りばめながら、息を呑むような超絶技巧が連続するスリリングな難曲です。奏者の身体能力の限界に挑むかのような圧倒的な技巧は、聴衆に強烈なカタルシスをもたらします。

 

歴史の証人となる興奮、二つの世界初演作品

過去の偉大な遺産を継承するだけでなく、未来の音楽芸術を創造し、発信し続けることも、ルツェルン音楽祭サマーフェスティバルの重要な使命です。本公演における最大の注目点は、キム・テクス作曲の「チョゴリ」と、イーウン・チュン作曲の「キンダーゼネン」という二つの世界初演が行われることです。これらの作品は、現代最高峰のヴァイオリニストであるアンネ=ゾフィー・ムターが、自身のルツェルン・デビュー50周年を記念して特別に委嘱したという、歴史的に極めて重要な背景を持っています。

 

韓国の伝統衣装からインスピレーションを得たとされる「チョゴリ」は、西洋の楽器であるヴァイオリンの独奏を通して、アジアの伝統的な美意識や音の重なりをどのように表現するのか、大きな期待が寄せられています。また、シューマンの名曲を想起させるタイトルの「キンダーゼネン」は、現代の感性を持つ作曲家が弦楽四重奏というフォーマットを用いて、どのような心象風景を描き出すのかが問われます。全く新しい音響が、世界で初めてルカ教会の空間に解き放たれる瞬間に立ち会うことは、録音物では決して得られないライブコンサートならではの無上の喜びです。

 

現代最高峰の才能が集結するアンサンブル

この野心的で多彩なプログラムに命を吹き込むのは、アンネ=ゾフィー・ムター財団の支援と薫陶を受け、世界各地のステージで聴衆を魅了し続けている次世代を担う第一線の若手・中堅アーティストたちです。

 

特筆すべきは、中心となるエリアス・デイビッド・モンカドです。彼はカロル・リピンスキ国際ヴァイオリン・コンクールでグランプリと10の特別賞を独占した逸材であり、本公演では歴史的な名器であるストラディヴァリウス「Ludwig, ex-Szigeti」を使用することが予定されています。名器が奏でる深遠な音色と、彼の圧倒的なテクニックが融合する瞬間は見逃せません。

 

モンカドに加え、デビッド・トビン、チェ・イェウン、李華雲という確固たるキャリアを築いている卓越したヴァイオリニストたち。そこに、深みのある音色でアンサンブルを支えるチェロのライオネル・マーティンと、室内楽において他の追随を許さない圧倒的な包容力と色彩感を示すピアノのラウマ・スクリデが加わります。これほどまでに高水準の音楽家たちが一堂に会し、互いの才能を触発し合いながら一つの音楽を創り上げる体験は、まさに奇跡と呼ぶにふさわしいものです。

 

ご旅行のサポート

ハルカゼ旅行社があなたの都市からのフライト、ホテルなどのご旅行をサポートします。

 

ルツェルンはチューリッヒ国際空港からのアクセスも良く、鉄道で約1時間という好立地にあります。中世の面影を残す湖畔の街並みと、周囲を囲むアルプスの山々が織りなす絶景は、コンサートの感動をさらに深めてくれるでしょう。限られた滞在時間を有効に使い、世界最高峰の音楽祭を心ゆくまで堪能していただくために、私たちは渡航の手続きから現地でのご滞在までを包括的にご案内いたします。お客様一人ひとりのご要望に寄り添い、安心で快適なスイスでの音楽の旅を実現いたします。

 

ルカ教会の石造りの壁に反響する、ラヴェルの洗練された和声と、新進気鋭の作曲家たちが生み出す未知の響き。そして、名器ストラディヴァリウスを操る若き天才アーティストたちが奏でる一音一音の息遣い。ルツェルンの清冽な空気の中で体験するこの特別なコンサートは、音楽に対する深い洞察と、生涯色褪せることのない深い感動を皆様の心にしっかりと刻み込むことでしょう。

 

ハルカゼ旅行社ルツェルン音楽祭モデルプラン